イラストLifeナビでは、僕が事務総合職から1年半でイラストレーターとなった経験から、
- 描くのがちょっと簡単になるコツや技法
- 未経験・中途からでもイラストを仕事にする方法
- イラスト転職のポートフォリオの作り方
- イラストレーターの理想の働き方
(これは僕も現在進行形で模索中)
に関する情報を発信していきます。
- イラストがなかなか上達しない。
- イラストを仕事にする方法が分からず彷徨っている。
- 今の仕事に苦しみながらも、出口が分からず迷っている。
など、当時の自分のように、イラストの上達方法や、未経験からイラストの仕事に転職する方法に悩む方にとっての「ナビゲーション」となるような場所を目指していきます。
くろつき。のプロフィール
イラスト制作会社の社内イラストレーターとして、ゲームの2Dイラスト制作業務を担当しています。
キャラクター(立ち絵)・モンスター・背景をメインに、その他アイテム・武器、SDキャラクター、背景付き1枚絵などなど幅広く描かせて頂いております。
担当ジャンル:ファンタジー系、乙女系
得意テイスト:厚塗り、ブラシ塗りテイスト
くろつき。の簡単な経歴
約1年半でイラストレーターに転生した元事務職です。
関西の四年制大学を卒業後、メーカーの総合職 ⇒ 昼間働きつつイラスト系の夜間専門学校⇒ プチフリーランス(という名のフリーター…) を経て、
現在、イラスト制作会社の社内イラストレーターとしてソーシャルゲームのイラストを中心に描いています。
お仕事はゲームのキャラクター、モンスター、武器・アイテムのデザイン、背景、コンセプトアートなど幅広く描かせて頂いています。
最近ではwebサイトのヘッダーやバナー画像の制作、各種イラスト素材の制作、イベントの広報用ポスターの制作などなど、個人でも色々と描かせて貰っています。
個人制作では、コンセプトアートの知見から、写真を用いた背景イラストの制作・発信をメインに行っています。
☞ 主な作品はこちら

学生時代
大阪生まれ大阪育ちで3人兄弟の長男です。
学生時代は暇が有れば裏紙にラクガキしているような少年でした。
とはいえ、この頃は絵を仕事にしようという気は一切なく、普通の文系大学に進学しました。
大学生といえばとにかく時間が余るほど有る。
当時流行っていたボーカロイドやソーシャルゲームの影響で、デジタルイラストに興味を持ち、ペンタブを初めて握ったことが全ての始まりでした。
事務職時代(ブラック暗黒期)
新卒で関西のとある老舗素材系メーカーの総合職として就職します。
当初、絵はまだまだ週末の趣味程度で描いていました。
終わりの始まり。
まぁいわゆるブラック社でして、社畜というか文字通り奴隷状態で働いていました。(四季報や業界地図にも載ってる大手だったのに…)
結局、身体壊して社会人3年目に休職、そのまま退職となってしまいました。
休職療養中に今後の人生を考えた時に、本格的に絵の道に進みたいと思い始めました。
事務職2&専門学校時代(転換期)
ホワイトな職場を求めて、転職エージェント経由で医療系法人の一般事務に転職します。
毎日夕日を拝みながら帰宅できる幸せに感動しつつ、帰宅後は狂ったように描きまくっていました。
当時の練習ノートです。今見ると拙いながらもなんだか楽しそうだな・・・というのが伝わってきます(笑)
(画像)
同時に独学の限界を感じ、夜間の専門学校に通い始めたのもこの時期です。
関連記事 ⇒ 「結局イラストは独学と学校どっちが良いの?実際に両方経験した立場から見たメリット・デメリット5選」
関連記事 ⇒ 「毎日続けるコツ!イラストは『顔』から練習した方がモチベが捗る3つの理由」
- イラストの基礎
- デジタルツールのテクニックや基礎知識
- クロッキーを通した人物描画の技術
- 持ち込みイベントに参加し、企業様から作品の添削・講評を頂く体験
などなど、専門学校で経験したことは今でもとても活きています。
特に企業様への持ち込みイベントに参加したことをキッカケに、初めて絵のお仕事を頂けました。
プチフリーランス&転職準備時代
クラウドソーシングに登録し、徐々に絵の案件を受注するようになります。
最初は小さな案件から地道にコツコツと実績作りです。
当然イラストだけでは生活できないので、合間に事務のバイトしてました。
(医療事務は職場環境かなり良かったのですが、フルタイムでは絵の仕事と転職準備の両立がキツかったので;)
フリーター系イラストレーター。
イラストの仕事を通じて商業実績を積みつつ、ゲーム系の会社への転職を視野に入れて準備を始めました。
- 就職に必要なイラストの画力は?
- どんなイラストが選考で受けるのか?
- 現場で求められている絵柄はどんなものか?
- 自分の強みとなるテイスト(ジャンル)は何か?
等、実践で使える絵柄・技術を研究して、ポートフォリオの制作を進めていきました。
ポートフォリオというのは営業や就職のときに必須となる作品集のことです。
そしてこのポートフォリオ…ひとりで作ろうにもなかなかに鬼門だったので、未経験・中途採用向けのクリエイター系転職エージェントに登録して、
- 業界や職種の選定
- ポートフォリオ制作の方向性
などのアドバイスを受けつつ制作を進めました。
あと、いざ作ろうにも結構時間も掛かる…。
なので、将来的に絵の仕事に就きたい!と漠然とでも考えている人は、志望業界に合わせた作品を毎日少しずつ制作していくことを心より深く推奨します!!



社員イラストレーター時代
転職活動の果てに、ゲーム会社やゲーム系イラストを扱う制作会社など数社から内定を頂きました。
- 多数の案件に携わる機会がある
- 自分の適性やテイストに合った案件に触れられる機会が多い
というポイントから、ゲーム系イラストを扱うデザイン会社に就職することにしました。
お仕事では、ファンタジー系ゲームのキャラクター、モンスター、武器・アイテムのデザイン、背景、コンセプトアートを中心に幅広く描かせて頂きました。
ここで多くの塗りテイストやゲームジャンルに携わらせて頂いたのが大きな糧になったと感じてます。
プライベートでは、転職をキッカケに東京での一人暮らしを始めていたこともあって
『収入増やしたいなぁ』
とか
『お仕事の幅を拡げたいな』
と漠然と考えはじめ、副業として個人でもイラストのお仕事をさせて頂くようになりました。
複業絵師という生き方を目指して
現在1社目の会社は退職し、2社目です。絵を本業にして約3年経ちました。
- ゲームのキャラクター/モンスター
- ゲームの背景
- ゲーム内のアイテム/武器などの素材
- ゲーム内のSDキャラクター
- webサイトのビジュアルイラスト
- 個人の方向けのアイコン、ヘッダー用イラスト
など、描けるイラストのテイストの幅も徐々に拡がってきました!
今後は“複”業絵師という生き方を模索していきたいと考えています。
生々しい話、ぶっちゃけイラストは生存競争がめちゃくちゃ激しいのも事実です。
そして生存競争は描き手個人に限った話ではなく、タイトルやサービスにも当てはまります。
数年前までヒットしていたゲームタイトルがサービス終了。ーなんて話も決して珍しくないです。
(1社目は多くのゲームイラストの制作に携わってましたが、実際サービス終了したタイトルも経験しました…涙)
という訳で、多くのタイトルに対応できるように技術の幅を拡げると同時に、
- 同人作品
- SNS
- 個人サイトの運営
- YouTubeの運営
などなど、個人名義でのコンテンツ制作・発信を行うことで生存率を上げていくことが、僕自身、今後の最重要課題です。
会社で技術力や商業イラストの制作ノウハウを修業しながら、個人のコンテンツも作っていく。平日会社で描きつつ、夜や休日にも描くのはしんどいこともありますが、技術や可能性の幅が大きく拡がるのはとても嬉しいです。
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サラリーマンでかつ個人事業。
両方の働き方を経験しているからこそ、『二刀流の強み』を日々実感しています。
両方の働き方を使い分ける、“複”業絵師というあり方の模索。
「自分の理想の創作活動」に合わせて、複数の働き方を組み合わせていくことが、これからの100年時代を生き抜く鍵なんじゃないかなー、と思っている次第です。
さいごに
イラストレーターとして、順風満帆な道程を歩んできたわけでも、華々しいデビューを経験したわけでもありません。
多くの回り道もしましたし、あの時こうしていればという後悔も無いわけではありません。
とはいえ、回り道したからこそ得れた経験や知見もあります。
先達の大先輩方や、神絵師と呼ばれる方々に比べればまだまだ未熟な半熟者ですが、過去の僕と同じく、最初の1歩を踏み出そうと悩んでいる方にとって、少しでも身近な手助け・解決のヒントになれれば幸いです。